毎日お供えするから知っておきたい、お仏壇に飾るお花の選び方&長持ちさせる方法をご紹介します。

仏花は仏教の儀式や法要を執り行う際、お仏壇や墓石の中央付近へ花瓶や花立に活けてお供えするお花の事です。

仏教では、花は美しさや神聖さ・清らかさの象徴とされています。お花は厳しい自然環境の中でも力強く、美しく咲きます。私達も日々多くの苦労を乗り越え、修業に励み続ける事を仏様へ誓いを立てるとともに、仏様になられた故人とのご縁を、今も大切にしていますと感謝をお伝えする機会でもあります。仏花を飾る『献花』には、多くの意味があります。ちなみに葬儀で弔意を表する花は『供花』です。

仏花を飾る風習について

死者へ花をお供えする習慣は、古くから様々な場所で行われ、宗教や格式の差により多少の作法の違いはありつつも、今を生きる人の気持ちや想いを伝える手段として今日まで脈々と受け継がれてきました。

近年では実家を離れて社会生活を送る人が増えましたから、儀式や慣例に準じるよりも、生前に好きだったお花を飾るなど、寄り添う事を大切にする方も増えています。

仏花をお供えするという儀式。古くから死者へ花をお供えする習慣は、宗教などが広まる前から、様々な場所で行われてきたものです。遺族や親族、関係者などの現在を生きる人からの気持ちを表現する行為として使われ、今は宗教の思想や文化、格式で作法等の違いはありつつも、現在も受け継がれています。今は、日本のご家庭にあるお仏壇に関しては、故人の好きだったお花を捧げてあげるという、儀式や慣例に完全に沿う形式から、もっと故人に寄り添った、お気持ちが伝わり、あたたかみのある手法が好まれてきたようです。これは、多くの人に参列していただく大きなお葬式から、家族や近親者のみで執り行う家族葬の方が主流になってきているのと流れは似ています。お葬式も、供花や献花にも、時代の流れによって少しずつ変化してきているのです。

お仏壇への供花にふさわしくないお花

仏様になられた故人が生前に好きだったお花でも、世間では避けている花も少なからず存在します。できれば突然の訪問で人に見られても安心なお花を選びたいものです。ぜひ、参考になさってください。

毎日お供えするから知っておきたい、お仏壇にお供えするお花の選び方&長持ちさせる方法をご紹介します。献花と供花。仏花とは、ご家庭のお仏壇やお墓参りの際にお墓へお供えする花の事です。仏花にはその用途により、『献花』と『供花』に分けられます。故人のためにお供えする花が『献花』です。お亡くなりになった仏様に対する感謝の気持ちを示すためです。これは、もしお母様がまだ健在の場合、母の日にお花を贈る慣習とも似ています。お花は、厳しい自然環境の中でも力強く、美しく咲き、日頃から私たちを楽しませてくれる存在で、このような姿を見る事で、私たちも様々な苦労を乗り越え、修業を続ける姿を花に例え、仏様へ誓いを立てるという意味があります。葬儀の場で弔意を形として表する花が『供花』です。供花は、儀式の場で扱うものですので、公的な意味も含んできます。そしてご遺族の方々に方々に『故人との別れを悲しんでいます』という、故人への感謝の気持ちと同時に、ご遺族へお悔やみの気持ちをお伝えする手段になります。(ご遺族が故人への感謝や気持ち、また、故人の個性や業績を形に残すものとして、『戒名』という手段もあります。)

棘がある花

殺生を避ける仏教にとって、バラやアザミなどのような棘がある花はふさわしくないと考えられています。棘が殺生を連想させてしまうからです。ただし、棘は予め取り除いておくと良いでしょう。お供えや水換えの際に怪我をする危険性も防げます。

棘がある花は、棘を取り払う。バラやアザミなどのように、棘のある花は一般的に仏壇には不向きです。棘があるとお供えや水換えの際に怪我をしてしまう恐れがあるのと、イメージですが棘が殺生を連想させてしまうのもあります。ただ、お花自体が悪いわけではなく、個人も生前にバラなどを好まれていたのでしたら、飾る前に棘を取り除いておけば、お供えしても安心です。バラやアザミなどのように、棘のある花は一般的に仏壇には不向きです。棘がある花は気をつけたいポイントがあります。棘があるとお供えや水換えの際に怪我をしてしまう危険性と、棘が殺生を連想させてしまう事もあります。ただお花自体が悪いわけではありませんので、生前の故人がバラ好きでしたら、バラを飾る行為に問題はありません。安全のため、棘は予め取り除きましょう。

毒をもつ花

毒がある花をお供えする事は、仏様へ毒を与える事になります。もちろん深い意図はなかったとしても、ご遺族に違った意図として捉えられると、トラブル等に発展する可能性もありますから避けましょう。

毒をもつ花には、彼岸花やトリカブト、ジキタリス、シャクナゲ、キョウチクトウ等があります。

毒がある花は避ける。毒のある花をお供えすると、仏様に毒を与える事になり、とくに供花には控えましょう。ご遺族に違った意図が伝わり、トラブル等に発展する可能性もあります。毒をもつ花には、彼岸花やトリカブト、ジキタリス、シャクナゲ、キョウチクトウ等があります。

花粉が落ちる花

花粉が飛び散りやすい花は、散った花粉が仏壇を汚したり、花粉症で悩む人の迷惑になりますので、お仏壇の献花には向きません。

花粉が落ちる花。花粉が飛び散りやすい花は、花粉が落ちて仏壇を汚したり、花粉症の人にとって迷惑となりますから、お仏壇の供花には不向きです。

花弁が落ちやすい花

花がポロリと落ちる様子が、首が落ちる瞬間を連想させるため、お仏壇へのお供えには不適切とされます。代表的な花は、サザンカやツバキです。これらの花は散り、下へ落ちていきます。同じように、インテリアとして素敵な桜の花も、お仏壇の周辺へ舞い散る花びらが不衛生な印象を与えるので、適しているとは言い難いです。

花弁が落ちやすい花。サザンカやツバキは散り、下へ落ちていきます。花がポロリと落ちる様子は首が落ちる瞬間を連想させるため、お仏壇へのお供えには不適切です。また見た人に季節を感じさせ、美しく咲く桜の花もインテリアにはとても良いですが、お仏壇の供花としては少し考えものです。舞い散った花びらが仏壇とその周辺へ落ちるため、不衛生な印象を与えるからです。

ツルがある花

ツルのある花は、水の吸い上げ(水あがり)が悪くなると枯れるものが多いため、献花には向きません。また、ツルが絡みつく様子が『成仏できない』というイメージに繋がるため、お仏壇には適しません。ツルのある花の代表例は、アサガオやジャスミン、クレマチスやノウゼンカ等です。

ツルがある花は避ける。ツルのある花は水の吸い上げ(水あがり)が悪くなり、枯れやすいものが多いため、お仏壇には向きません。意味合いとしても、ツルがからみつく様が『成仏できない』ようなイメージに繋がりますから、お仏壇へのお供えには不向きです。ツルのある花は、アサガオやジャスミン、クレマチスやノウゼンカ等があります。

香りが強い花

仏教経典『倶舎論くしゃろん』に「死後の人間が食べるは匂いだけで、善行を行った死者は良い香りを食べる」という記述があります。故人が良い香りを食しますから、ご遺族がお仏壇用の香りが良いお線香を炊きます。(後述します)

この時、香りが強い花を飾ってしまうと、故人へ捧げる食事を妨げる可能性もあります。香りが強い花には、ユリやカサブランカ等があります。

香りが強い花 は避ける。故人の命日から四十九日まで間、仏教では故人が冥土(めいど)で旅をする期間とし、『忌中(きちゅう)』と定めています。人は死後、冥土(めいど)とよばれる薄暗い世界を49日間旅をし、49日目に閻魔大王から来世の判決を下されるのを待つと云います。「死後の人間が食べるは匂いだけで、善行を行った死者は良い香りを食べる」という記述が仏教経典の『倶舎論(くしゃろん)』にあり、亡くなった方はお線香のよい香りを食する(食香(じきこう))と考えられています。極楽浄土へたどり着くまでの『極楽への旅』を無事に終えられますよう、食事を届けるという意味があります。香りが強い花には、ユリやカサブランカ等があります。(余談ですが、この来世が決められるまでは「汚れたもの」とされ、この汚れは伝染し次の死者を出すと考えられています。だから、来世が決定する49日までの間は、遺族や親族はその汚れ(けがれ)を伝染させないため、喪服を着て外出を控えましょう、というのが仏教の忌中の過ごし方とも云われましたが、現在では、お祝い事を控えるという風習が残されているだけです。)

定番の仏花は?

毎日のお花の管理には、すぐに枯れる花より、長持ちしてくれるお花の方が、買う頻度を抑えられて助かります。比較的長持ちしてくれるお花は、菊やトルコキキョウ、カーネーションがあります。ただ、日本には四季がありますから、お花の入手が難しくなる時期もあります。ぜひ、下の表を参考にしてください。

季節 花の種類
通年 菊やカーネーションは、どの季節も手に入りやすいです。
春の花 スターチス・アイリス・キンセンカ
夏の花 グラジオラス・ケイトウ・りんどう
秋の花 ホオズキ・ミソハギ
冬の花 スイートピー・ストック

この季節の花に故人が生前好きだったお花を添えると、華やかで個性ある花立てが完成します。

水換えを不要にした仏花一覧>

仏花の必要本数

他界〜四十九日の前後での対応

仏教では、亡くなった方はお線香のよい香りを食しながら(食香土じきこう)、極楽浄土を目指し、49日間をかけて旅を続けると云います。この極楽浄土へたどり着くまでの薄暗い世界が『冥土めいど』です。故人の命日から四十九日までの冥土めいどを旅をする期間を、『忌中きちゅう』です。遺族がお線香の香りで食事をお届けする事で、故人が無事に『極楽への旅』を終え、49日目に閻魔大王から来世の判決を下されるのを待つと云います。お墓参り用のお線香は香りが弱めなのが一般的ですので気をつけましょう。

四十九日までは白を基調とした淡い色の花で3色を、四十九日以降は5色の花を選ぶのが一般的です。花の本数は奇数にする事がマナーで、3本、5本、7本のように奇数で用意します。

どんなお花を仏花に選ぶべきか。お亡くなりになられた故人様や仏様が生前に好きだったお花をお供えするのが一番いいでしょう。その際、以下の点に気をつければ、問題ありません。お仏壇への供花にふさわしくないお花。故人が好きな花でも、供花としては好ましくないものが少なからず存在します。飾った時の印象だけで決めず、毎日飾るものですので管理も大変にならないものにしたいものです。お仏壇に飾ってはいけないとされているのは「傷みやすいお花」「棘のある花」「匂いの強い花」を避けるようにします。例えば薔薇だったり彼岸花は避けます。棘のある薔薇は殺生を避ける仏教にはふさわしくないと考えられています。
飾る時期 色数 本数
四十九日まで 白を基調とした淡い3色が一般的 奇数本
四十九日以後 5色が一般的(上の3色に赤とピンクが映えます)

ついで飾る

仏壇の花瓶が2つある場合には、花束を2つ用意し、左右対象でお花を飾ると、見た目もしっかりとまとまります。つい飾りといいます。

ご存知ですか?水換え不要で1年以上も長持ちな仏花飾り>

ひと工夫で長持ちに

ちょっとした気配りでお花は長持ちする事もあります。ぜひ参考にしてください。

水は毎日取り替えましょう。

水は溜めておくと淀み、汚れます。長時間、汚れた水にお花を放置すると水中でバクテリアがどんどん繁殖してしまい、花を弱らせてしまいます。仏壇や墓石を清めるためにも、水を定期的に入れ替えるようにしましょう。夏場などの暑い季節では、さらにこまめに水を交換するようにすると花が長持ちします。

水を毎日取り替えましょう。水は溜めておくと淀み、汚れていきます。長時間、汚れた水のまま花立を放置しておくと、水中にバクテリアがどんどん繁殖してしまい、花を弱らせていきます。水は最低でも毎日取り替えるようにしましょう。もし夏場などの暑い季節の場合には、日にこまめに水を交換するようにすると花も長持ちします。

茎の切り口をきれいにカットしましょう。

水を吸い上げる茎も、日が経つと変色したり腐ったりします。この状態では水の吸い上げも悪くなり、花が傷みやすくなります。水を吸い上げやすいよう、水換えの時には腐敗した部分も含めて茎を少しずつカットしていくようにしましょう。その際、切り口を斜めにカットすると茎の断面の組織が潰れにくいのでおすすめです。茎のカットは、よく切れるハサミかカッターを使用してください。

カットした直後に水流に充てるか、花立の水の中へ入れてください。断面から空気の気泡が侵入すると、水の吸い上げが悪くなり、花の傷みが早まります。

茎の切り口を確認しましょう。水を吸い上げる茎も、日が経つと変色したり腐ったりします。この状態では水の吸い上げも悪くなり、花が傷みやすくなります。水を吸い上げやすいよう、水換えの時には腐敗した部分も含めて茎を少しずつカットするようにしましょう。その際、切り口を斜めにカットすると切り口の組織が潰れにくいのでおすすめです。カットには、よく切れるハサミかカッターを使用してください。また、カットした直後、直ぐに水流に充てるか、花立の中へ入れてください。カットした部分から空気が侵入するとその後の水の吸い上げが悪くなり、花が傷みやすくなります。

水に触れる位置の葉を取り除きましょう。

水に浸かる高さの葉っぱは、早めに取り除きましょう。水に浸かったままの葉は腐敗しやすく、水中のバクテリアが増殖してしまいます。

水に触れる位置の葉は取り除きましょう。水に浸かってしまう葉っぱは取り除きましょう。葉が水に浸かったままだと腐敗しやすく、水中でバクテリアが増殖してしまいます。

数日、家を空ける際のお手入れ

外泊などで水換えができない時は、植物の延命材(ホームセンターで購入できます)を使用すると、お花を長持ちさせる事もできます。また、漂白剤を水の中に1滴だけ垂らすだけで、水中のバクテリアに対して高い除菌効果を生みます。

延命剤や漂白剤を上手に活用しましょう。植物の延命材を使用すれば、花を長持ちさせる事もできます。延命剤はホームセンターで販売されています。また、自宅に漂白剤があれば、水の中に1滴だけ垂らすだけでも、水中のバクテリアに対して高い除菌効果を生みます。出張や旅行等で自宅を数日空ける場合、水換えができませんので、応急的に利用してみましょう。

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CLAPSの専属デザイナーがアレンジメントした、本物のお花から創る仏花はいかがでしょうか。1年〜5年の長持ちさで、お仏壇でのお供えに最適です。

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